特集
海の生物図鑑
沖永良部島の海域で見られる海の生物をご紹介します。ダイビングやシュノーケリング、海岸など場所によって出会える生物も変わりますので、観察してみてくださいね。

ギンガメアジ
体は側偏して体高が高く、頭部が張り出しているのが特徴です。成魚は水深150mまでのサンゴ礁や岩礁の中・底層を群れまたは単独で遊泳し、魚などを捕食しています。食用の場合、大型の個体はシガテラ毒をもつことがあるので注意が必要です。

カクレクマノミ
小型の種類であるカクレクマノミは体長最大9cm程で、カラフルな体色と泳ぐ姿が可愛いと、人気のある海水魚です。クマノミは触手に毒を持つイソギンチャクと共生する変わった生態をもっています。

カンモンハタ
磯釣りでよく釣れ、食べても美味しいので島民にとって親しみがある魚です。リーフや礁池(イノー)などのごく浅い海のサンゴや岩陰に隠れています。ワンジョビーチや与和の浜、笠石、空港周辺の海岸などといった浅瀬に多く生息しています。和泊町のシンボルに指定されています。

ザトウクジラ
ザトウクジラは出産や子育てのため、冬から春先にかけて寒いシベリアから暖かい海を求めて沖縄や奄美群島周辺などに回遊するとされており、沖永良部島では冬の期間ホエールウォッチングやクジラスイムなどが行われています。運が良ければ、なんと陸上からクジラに出会えることも!
奄美群島の島魚と料理
奄美群島の近海に生息している色鮮やかなお魚たちは、見た目からは想像ができない美味しさを秘めています。奄美群島の魚の種類を知っていただくと共に、群島内の飲食店が考案したレシピも掲載していますので是非ご家庭でお試しください♪
食べた魚の名前に「#(ハッシュタグ)」を付けてSNSに投稿して奄美群島のお魚を共有しましょう!

キハダマグロ(シビ)
旬の時期:1月~4月・9月~12月
漁法:ひき縄・旗流し漁
「シビ」と呼ばれており、飲食店や家庭で頻繁に食べられる魚です。その他、「クロマグロ」や「イソマグロ(トカキン)」が生息しています。

カツオ
旬の時期:3月~5月・7月~9月
漁法:ひき縄
奄美群島でもメジャーな魚です。その他、カツオの仲間の「スマ(ウブス)」が生息しています。

シイラ(マンビキ)
旬の時期:10月~12月
漁法:釣り・ひき縄
大きな群れで行動するので「万匹」や、釣る際の引きの強さから「万引」とも呼ばれているそうです。沖永良部島では「ヒューヌユ」とも呼びます。

タカサゴ(グルクン)
旬の時期:12月~5月
漁法:釣り・追込網漁
赤い魚というイメージがあるが生きているときは青みががった魚です。20㎝前後の大きさのものが多く、丸ごと唐揚げにすると美味しい魚です。「クマササハナムロ」「ニセタカサカゴ」などもグルクンの仲間です。

スズメダイ(ヒキ)
旬の時期:3月~5月
漁法:追込網漁・釣り
堤防付近に群れていることも多く、群島内で非常に馴染みのある魚です。唐揚げや煮つけ用として人気があります。「オヤビッチャ」「アマミスズメダイ」もヒキの仲間です。

ナンヨウブダイ(イラブチ)
旬の時期:10月
漁法:潜り
見た目がカラフルな魚ですがキレイな白身で刺身や唐揚げで食べられます。沖縄では「イラブチャー」とも呼ばれています。その他「ヒブダイ」「シロクラベラ」もイラブチの仲間です。

カンパチ(ソージ)
旬の時期:3月~5月・10月
漁法:養殖・釣り
刺身として定番の魚。奄美大島では大島海峡で養殖されており、天然物は本種ではなくヒレナガカンパチが多く生息しています。

スジアラ(アージン)
旬の時期:11月~5月
漁法:釣り・潜り
奄美群島を代表する高級魚で、刺身や焼き、煮つけなど何の料理でも美味しい魚です。アカハタ(ハーネバリ)、ヒトミハタ(ネバリ)、クエ(アラ)もアージンの仲間です。

ハマダイ(アカマチ)
旬の時期:12月~2月
漁法:釣り
深海に生息し、フエダイ科最大の魚で最大1を超える魚です。奄美群島を代表する高級魚として珍重されています。オオグチイシチビキ(ギンマツ、クチグル)ハチジョウアカムツ(ドンコ)もアカマツの仲間です。

アオダイ(ホタ)
旬の時期:11月
漁法:釣り
100m以深に生息しており、最大50㎝2キロ程度になるが、漁獲されるものは30㎝1キロ程度のものがよく獲れます。ウメイロ(キホタ)もアオダイの仲間です。

イカ
旬の時期:12月~2月
漁法:旗流し漁・釣り
沖永良部島ではアオリイカ(ミズイカ)が良く獲れます。また、胴長1m10キロ程に成長する大型のイカ、ソデイカも生息しています。

ワモンダコ(シマダコ)
旬の時期:12月
漁法:潜り・漁り
奄美群島で最も一般的なタコです。特徴は眼の下が眼状模様(がんじょうもん)という眼の様な模様になっており、これが名前の由来になったと言われています。足の長いシマダコ(スガリ)とは別種です。

カノコイセエビ(アカエビ)
旬の時期:9月~4月
漁法:潜り・刺し網
奄美群島で漁獲されるものは、ほぼ本種であり、いわゆるイセエビとは別種です。「シマイセエビ」「セミエビ」「アサヒガニ」などのイセエビの仲間はどれも高級品です。資源の減少を防ぐため禁漁期と体長制限が設定されています。

夜光貝
旬の時期:9月~4月
漁法:潜り
最大殻長20㎝2キロに達する大型の貝です。夜光貝はお刺身で食べることが多いです。貝殻に厚い真珠層を持つことから昔から螺鈿(らでん)細工の材料として利用されています。

マガキガイ(トビキラザ)
旬の時期:9月~4月
漁法:潜り・漁り
沖永良部島では「トビキラザ」と呼びます。ほんのり塩味がついていて噛めば噛むほど旨みが出てきます。お酒がススムおつまみとして家庭や居酒屋などでよく食べられています。