観光スポット

めんどまりのいれいひ

メンドマリの慰霊碑

2名の公務員の勇気を今に伝える慰霊碑
1908年11月、当時20代だった税務署職員・萬膳重雄氏と佐多義種巡査は、白浜港沖で泡盛を積んだ密輸船の臨検中に殉職しました。
事件から70年以上のちの1979年、彼らの御霊を慰霊するため、地元の有志によって「メンドマリの慰霊碑」が建立されました。  更に時を経て2020年には、慰霊碑の劣化を防ぎ、後世に残すための改修が行われました。
この慰霊碑は歴史に刻まれた2人の功績を後世に伝えるとともに、海難事故防止の祈りが込められた場所です。地元有志により毎月清掃が行われ、知名集落の方々に大切にされています。
 
また、慰霊碑の近くには、歴史ある天然の湧水「シャーゴの泉」があります。
知名港や白浜港のほど近く、洞窟から湧き出すこの水源地は、現在も農作物を水洗いするなどの人々の生活用水として使われている憩いの場所です。木々に守られた洞窟の奥には水神様も祀られており、晴天の日に訪れると、木洩れ日の柔らかな光を映してきらめくエメラルドグリーンの水面が大変綺麗です。水量豊富に湧き出る泉の中にはテナガエビが生息していますので、探してみるのも楽しみの一つです。

泉の前からは舟を陸に揚げるためのスロープが海へと続き、穏やかな景観が広がっています。  歴史的な背景を知り、自然の恵みを感じる場所として、「メンドマリの慰霊碑」を訪れる際には、ぜひ「シャーゴの泉」にもお立ち寄りください。

【世間遺産登録 No.1】

「世間遺産」とは?
誰の心の中にもある「大切なもの」「未来に残したいもの」を世間遺産と呼んでいます。
「世界遺産はユネスコが決定しますが、世間遺産は、日本の市民が、そして私たち自身が探し出して決めることができる大切な宝物・遺産です」(世間遺産公式オフィシャルページ)とあるように、それを決めるのは、地域に暮らす人々やその場所を訪れた人自身です。
あたりまえすぎて見過ごされていた町並みや景色、建物、人など、自分たちの身近に存在する何気ない宝物に光を当て、その価値を再認識することで、自分たちの生活を見直し地域の再生にもつなげていこうとするもので、そのような場所や、場所を残していこうとする活動自体が「世間遺産」と呼ばれています。

基本情報

住所 〒891-9214 鹿児島県大島郡知名町知名2209-1
到達難易度(★が多いほど難易度高め) ★★★☆☆
アクセス 沖永良部空港から車で約29分/和泊港から車で約23分
駐車場 シャーゴの泉手前
関連サイト シャーゴの泉
  • twitter
  • facebook
  • LINE