観光スポット
よのぬしじんじゃ(よのぬしたんじょうのち)
世之主神社(世之主誕生の地)
琉球の古き信仰を今に伝える「かまど石」を祀る神社
この神社は、世之主の誕生時に産湯を沸かしたと伝わる「かまど石」をご神体としています。かつて「ニュウマ屋敷」と呼ばれたこの地には、今も3つのかまど石が祀られ、琉球の古き信仰が息づいています。
実は島内には2つの「世之主神社」が存在するのですが、和泊町内城にあるもう1つの世之主神社は、島統治時代に世之主が居を構えていた城跡に建立された神社です。
世之主の生母は大変美しい娘で、ノロ(祭祀者)である叔母とともに沖縄本島を訪れた際、その美しさが当時の沖縄北部周辺を支配していた北山王に見初められ、やがて王の子を身ごもります。娘は出産のため今の知名町下城の実家に戻りますが、両親には北山王の子であるとは信じてもらえず、家を追われてしまいます。多くの困難を乗り越えこの地で生まれたとされる子が、のちに沖永良部島を治め「世之主」と称される真松千代(ままちぢよ)です。
「かまど石」は、家を守る火の神を祀る沖縄古来の信仰に由来しています。琉球信仰では、かまど石は必ず3つの丸みを帯びた石であり、その家を守る神石として信仰されました。家に不幸があった場合は、かまど石の神石としての力が弱まったためであると考えられ、新しいかまど石への入れ替えが行われました。
毎年1月の第2日曜日には、神社で伝統的な式典が行われ、境内で獅子舞や子どもたちによる神輿担ぎがにぎやかに催されます。この土地に根付く琉球の文化と歴史の移ろいを感じることができるスポットです。
実は島内には2つの「世之主神社」が存在するのですが、和泊町内城にあるもう1つの世之主神社は、島統治時代に世之主が居を構えていた城跡に建立された神社です。
世之主の生母は大変美しい娘で、ノロ(祭祀者)である叔母とともに沖縄本島を訪れた際、その美しさが当時の沖縄北部周辺を支配していた北山王に見初められ、やがて王の子を身ごもります。娘は出産のため今の知名町下城の実家に戻りますが、両親には北山王の子であるとは信じてもらえず、家を追われてしまいます。多くの困難を乗り越えこの地で生まれたとされる子が、のちに沖永良部島を治め「世之主」と称される真松千代(ままちぢよ)です。
「かまど石」は、家を守る火の神を祀る沖縄古来の信仰に由来しています。琉球信仰では、かまど石は必ず3つの丸みを帯びた石であり、その家を守る神石として信仰されました。家に不幸があった場合は、かまど石の神石としての力が弱まったためであると考えられ、新しいかまど石への入れ替えが行われました。
毎年1月の第2日曜日には、神社で伝統的な式典が行われ、境内で獅子舞や子どもたちによる神輿担ぎがにぎやかに催されます。この土地に根付く琉球の文化と歴史の移ろいを感じることができるスポットです。
【エラブ世間遺産登録 No.3】
「世間遺産」とは?
誰の心の中にもある「大切なもの」「未来に残したいもの」を世間遺産と呼んでいます。
「世界遺産はユネスコが決定しますが、世間遺産は、日本の市民が、そして私たち自身が探し出して決めることができる大切な宝物・遺産」(世間遺産公式オフィシャルページ)とあるように、それを決めるのは、地域に暮らす人々やその場所を訪れた人自身です。
あたりまえすぎて見過ごされていた町並みや景色、建物、人など、自分たちの身近に存在する何気ない宝物に光を当て、その価値を再認識することで、自分たちの生活を見直し地域の再生にもつなげていこうとするもので、そのような場所や、場所を残していこうとする活動自体が「世間遺産」と呼ばれています。
2025年2月、集落の皆さんが昔から大切にしてきた文化や、島民の素朴な暮らしを感じられるようなものに光をあて、後世に受け継ぎ残していきたい場所を『エラブ世間遺産』として認定しました!
基本情報
住所 | 〒891-9233 鹿児島県大島郡知名町下城1270 |
---|---|
到達難易度(★が多いほど難易度高め) | ★★★☆☆ |
関連サイト | 世之主神社(居城跡) |