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南の島の湧きいずる水源

南の島の湧きいずる水源

集落のあるところ湧き水あり!各集落にある川は、水道が整備されるまで貴重な水源として、利用されていました。川のことを方言で「ホー」と呼びます。長年の歳月を経て、地下水脈を通ってくるため南国の暑い夏でも涼しく過ごすことができ、島民の憩いの場となっています。

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1 住吉暗川・高倉

手つかずの自然が魅力の水源
 暗川へと向かう階段

鹿児島県の天然記念物にも指定されており、鬱蒼と生い茂る木々や草、苔むした岩肌など手つかずの自然が残されています。暗川の中は日中でも暗く、足もとも滑りやすいので注意が必要です。

住所 〒891-9223 鹿児島県大島郡知名町住吉
電話番号 0997-84-3162(知名町役場企画振興課)
定休日 なし
アクセス 沖永良部空港から車で約33分/和泊港から車で約28分
駐車場 あり(高倉裏)
関連サイト 公式サイト

2 ジッキョヌホー

平成の名水百選の一つ
 地域住民の交流の場

ジッキョヌホーは水道が整備されるまで貴重な水源として、また集落民の交流の場として使用されていました。夏場は夏祭りが開催されたり、子ども達が川で水遊びを楽しんだりと、島民の憩いの場として親しまれています。ジッキョヌホーは方言名で、字の名である「ジッキョ(瀬利覚)」「ヌ(の)」「ホー(川)」という意味です。平成の名水100選の一つにも選ばれています。

また、松竹映画『第48作 男はつらいよ 寅次郎紅の花』のロケ地としても使用されたスポットで、周辺の建物や石垣などは現在でもほとんどがロケ当時の様子のまま残っています。
同作ではジッキョヌホーのほか、半崎と国頭エリアの海岸線もロケ地として使用されました。

住所 〒891-9213 鹿児島県大島郡知名町瀬利覚(せりかく)
電話番号 0997-84-3162(知名町役場企画振興課)
定休日 なし
料金 無料
アクセス 沖永良部空港から車で約27分/和泊港から車で約20分
駐車場 あり(専用駐車場1台/一般駐車場3台)
関連サイト 公式サイト
施設のバリアフリー情報

3 シャーゴの泉

木々に守られた洞窟から湧き出す水源地
 シャーゴの泉
知名港や白浜港のほど近く、洞窟から湧き出すこの水源地は、現在も農作物を水洗いするなどの人々の生活用水として使われている憩いの場所です。

木々に守られた洞窟の奥には水神様も祀られており、晴天の日に訪れると、木洩れ日の柔らかな光を映してきらめくエメラルドグリーンの水面が大変綺麗です。水量豊富に湧き出る泉の中にはテナガエビが生息していますので、探してみるのも楽しみの一つです。泉の前からは舟を陸に揚げるためのスロープが海へと続き、穏やかな景観が広がっています。

「シャーゴの泉」を訪れる際には、ぜひ近くにある「メンドマリの慰霊碑」にもお立ち寄りください。
住所 〒891-9214 鹿児島県大島郡知名町知名
関連サイト メンドマリの慰霊碑

4 あしきぶ公園

生命を育んだ「神聖な泉」がある憩いの公園
 あしきぶ公園

源流を中心にグランドゴルフ場や東屋が整備され、公園内の小川には水辺の生物や草花が自生しており、憩いの場として楽しめます。古くからショージゴー(湧水場)として人々に崇められ、その聖水は先祖やかまどの神に捧げられており、生命を育んだ「神聖な泉」とされています。公園は、フリーマーケットやミニコンサートなどのイベント会場などに利用されることもあります。
青々とした芝生が美しい公園で、ブランコやミニすべり台などの遊具もありますので、小さなお子さまと一緒でも楽しめる公園です。お弁当を持ち込んでのんびりピクニックなどもおすすめ。
1月下旬~2月上旬頃にかけては寒緋桜(かんひさくら)も見ごろを迎えるため、お花見スポットとしてもぜひお立ち寄りください。

住所 〒891-9133 鹿児島県大島郡和泊町谷山583
アクセス 沖永良部空港から車で約23分/和泊港から車で約19分
駐車場 あり

5 メーゴーラ

大干ばつの危機を救った命の湧水
 メーゴーラ

内城~瀬名線の途中を流れる湧水です。道路沿いに看板があり、そこから奥に進む道があります。1963年(昭和38)沖永良部島が大干ばつに見舞われ、瀬名の集落にあった5ヶ所の湧水が枯渇してしまい、住民は水不足に苦しむ日々が続きました。越山から流れるメーゴーラの水を利用し、この地に濾過施設を造成しました。水道が普及するまで大切に活用されました。

住所 〒891-9136 鹿児島県大島郡和泊町瀬名

6 喜美留暗川

昔の洗い場などが残る暗川
 喜美留暗川

暗川(くらごう)とは地下を流れる川のことです。
喜美留暗川は地上からの深さが8mほどあり、集落民の水汲場や洗濯場として利用されていた場所です。1961年(昭和36)に水道が普及し始めるまでは、この暗川から各家庭まで、ローソクやランプの明かりを頼りに頭の上に桶やバケツを乗せて水を運搬していました。水汲みは主に女性の仕事で、生活用水を確保することは日々の重労働だったそうです。今は階段が整備されていますが、当時の女性たちはぬかるんだ土と岩の足場を、転ばないように毎日何往復も上り下りしたのでしょう。
水源奥には昔の洗い場などが残っており、タイムスリップしたような気分が味わえます。県道沿いの喜美留の公民館と商店の間に看板があり、その脇に暗川へ続く長い階段があります。
洞窟まで降りると昼間でもかなり暗く、足元も滑りやすいため、見学される際には十分お気をつけください。

住所 〒891-9222 鹿児島県大島郡和泊町喜美留

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