観光スポット

みさきじんじゃ(みさきだいみょうじん)

岬神社(岬大明神)

沖永良部島の守護神になった大漁石を祀る神社
岬神社(岬大明神)-0

大漁と五穀豊穣を祈る氏神

岬神社(岬大明神)-1

岬神社

岬神社(岬大明神)-2

岬大明神

岬神社(岬大明神)-3

岬神社の鳥居

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沖永良部島の最東端に位置する神社で、社殿は無く、海の神を祀る丸い自然石がご神体となっています。

海のはるか向こうには神々の住むニライカナイという楽土があると言われており、島の守護神として地元の人々に信仰されています。  伝説によると、そのむかし国頭集落に住む漁師が海の中で光る石を見つけ、それを枕にして寝たところ、大漁となる夢を見ました。その夢を信じて漁に出てみると、翌日本当に大漁を得ることができたため、この石を御神体として神社を建立し、祀るようになったと言われています。するとそれ以降は米も豊作となったため、漁猟、海上安全、五穀豊穣を祈る神社として、現在も地域の人々に大切にされています。  

このような信仰の対象となっている岬神社では、かつては多くの島民が参加する奉納相撲大会が開催されていました。今も元旦の初日の出の時には、拝賀式と呼ばれる行事が行われ、地元の人々が集い、神社で新年の祈りを捧げています。
また、旧暦9月15日には十五夜祭りが開催され、各家庭から料理を詰めた重箱やお酒などを持った人々が集います。このような屋外での宴席行事は奄美地方の伝統的な風習で一重一瓶(いちじゅういちびん)と呼ばれ、地域の絆を深める大切な時間となっています。  

海沿いに建てられた岬神社の境内からは太平洋を一望することができ、隆起サンゴ礁によって形成された独特の地形を眺めることもできます。また、岬神社を過ぎ、島の先端方向に少し進んだ場所にはかわいらしい灯台もありますので、ぜひ神社と一緒に巡ってみてはいかがでしょうか。

【世間遺産登録 No.8】

「世間遺産」とは?
誰の心の中にもある「大切なもの」「未来に残したいもの」を世間遺産と呼んでいます。
「世界遺産はユネスコが決定しますが、世間遺産は、日本の市民が、そして私たち自身が探し出して決めることができる大切な宝物・遺産です」(世間遺産公式オフィシャルページ)とあるように、それを決めるのは、地域に暮らす人々やその場所を訪れた人自身です。
あたりまえすぎて見過ごされていた町並みや景色、建物、人など、自分たちの身近に存在する何気ない宝物に光を当て、その価値を再認識することで、自分たちの生活を見直し地域の再生にもつなげていこうとするもので、そのような場所や、場所を残していこうとする活動自体が「世間遺産」と呼ばれています。

基本情報

住所 〒891-9223 鹿児島県大島郡和泊町国頭
到達難易度(★が多いほど難易度高め) ★☆☆☆☆
アクセス 沖永良部空港から車で約5分/和泊港から車で約17分
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