観光スポット
しもひらかわおおがたゆうこうちゅうかせきみっしゅうさんち
下平川大型有孔虫化石密集産地
鹿児島県県指定天然記念物。
この場所では、大型有孔虫の密集した化石を見ることができます。
有孔虫とは原生動物の一種です。その表面から細い糸状の仮足とよばれるものがのびて、移動したりえさをとったりしています。大きさはほとんどが直径4mm前後ですが、最大で直径1cmに達する化石も発見されました。
南の島のお土産屋さんなどで良く見かける「星の砂」。
砂だと思われている方が多いのでけっこうびっくりされるのですが、あれは実は砂ではなく、有孔虫という生き物の殻なのです!
沖永良部島は隆起珊瑚礁でできた島なので、大昔には大山の頂上付近を除き、全て海の底に沈んでいた時代もありました。
下平川大型有孔虫化石密集産地は、この場所が太古の昔は海底にあったことの痕跡でもあります。
地質学的な記録によると、有孔虫は約5億年前のカンブリア紀とよばれる太古の時代の地層にはすでに出現しており、時代によってその形を変えてきたことが知られています。
殻が頑丈で壊れにくいため、海底に沈み、堆積物の中に化石として保存されます。このため、過去の時代の堆積物に含まれる有孔虫化石の形態、あるいは殻の化学成分の詳細な分析を行うことによって、それらが生きていた時代の海の様子、すなわち地球の環境の歴史についての多くの情報を引き出すことができるのだそうです。
基本情報
住所 | 〒891-9201 鹿児島県大島郡知名町余多(あまた) |
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到達難易度(★が多いほど難易度高め) | ★★☆☆☆ |
アクセス | 沖永良部空港から車で約22分/和泊港から車で約16分 |
関連サイト |
鹿児島県教育委員会 かごしま文化財事典 |